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最近、東京大学の恒吉教授の著書『人間形成の日米比較』を読みました。著者は、ボルティモアに生まれ、幼稚園から小学校5年生まではアメリカ、中学・高校大学が日本、大学院がアメリカで仕事は日本だそうです。
著書の内容にすごく共感したのはもちろんですが、著者のバックグラウンドにも親近感を覚えました。
著者の生まれた街、ボルティモアは懐かしい場所の一つです。私の働いていたデザイン事務所から車で30分で、MLBのオリオールズの試合を何度か見に行きましたし、インナーハーバーにも何度も遊びにいったものです。

ところで、この10月で日本に戻ってきて約1年が経ちますが、まだ私たち親子は、秋田に定着した感じがありません。
特に息子の小学校の環境は、とてもショックでストレスだらけのようです。息子の抱える問題の一端が、この著書に記されています。

私にとっての悩みは、息子が私に「アメリカに戻れないか」と聞いてくる事です。私の想像以上に、日本の環境に適応できていないことがわかり、胸が痛いです。息子にとって生活環境はアメリカがベストなのでしょう。それもそのはず、1年前の今頃までは、メリーランド州の州立の小学校に通っていて、学校では100%英語で生活していましたから。ところが突然、学校のルールや生徒や先生のメンタリティーが全く異なる環境に引っ越して来て以来、それはもうストレスだらけの生活なのです。容姿は日本人だが、言葉や考え方は、アメリカ式?がしっくりとくるのでしょう。

アメリカ人の友人も息子の教育環境については、同情してくれています。アメリカの学校は、個人の考え方の違いを尊重します。他人と違った意見を日常的に耳にするため、それが普通であるとされています。しかし、日本ではそうはいきません。私は、両方の学校教育の違いを認識していますが、息子は仮に、その違いを認めたとしても、自分の判断で、学校を選択する事はできません。こどもにとっては、学校は全てとも言える程、1日の生活のなかで大事な要素であることを改めて感じます。

いつかはアメリカに戻りたいと考えている息子に、「どう今を過ごすべきか」の答えを見つけてやることができていません。
親子としての大きな悩みを抱えたまま、1年を過ごす事になりそうです。

1 Comment

私は四十代ですが、アメリカから帰国後3年。
日本にまったく馴染めません。
お辞儀や敬語も苦手だし、オバサンというカテゴリーに押し込められるのが辛いです。

これからアメリカに戻る事が出来る息子さんが羨ましくもあります。

ブログを拝読して、私が高校生だった頃から30年経っても、まだ日本の学校の気風は変わらないのかと、がっかりしました。

アメリカには依然として人種問題があり、金と力の支配する競争社会です。
それでも、アメリカの方が、人間が呼吸しやすい社会であると私は感じます。

だけど日本にいるしかない。そんな時は、日本にしかないもの(食事、平和、伝統文化、医療、丁寧なサービスなど)を満喫しつつ、アメリカに戻ってから有利になるようなスキルを伸ばすという選択肢もありますよね。

私がアメリカの中学校から、校則の厳しい日本の高校に戻った時は、毎日が灰色でした。
しかし趣味の活動をするようになってから、価値観を共有できる仲間も出来ました。

何より、当時はまだアメリカは露骨な白人社会だったので、アジア的な美意識を磨く事が出来たのは良かったと思っています。

しかし今度は911などの反動で、アメリカはWe are No.1 主義の馬鹿というような偏見に陥ってしまったのです。

アメリカに入って行く時には、アメリカは野蛮な軍事大国であり、すべてに大味である、というような批判はとりあえずおいておいて、アメリカで一旗あげてやるぞ!という位の方がうまく行くような気がしました。

息子さんが良い形で日本での生活をコヤシに、アメリカで活躍される事を祈ってます。


匿名
date:04.10. 2010

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